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認知症で口座が凍結されるとどうなる?暮らしへの影響と事前にできる備え

「もし、親が突然認知症と診断されて、銀行口座が使えなくなってしまったら…?」

そんなとき、あなたならどうしますか?

高齢化が進む今、認知症による銀行口座の凍結は、決して他人事ではありません。特に、親の年金口座や貯金口座が凍結されてしまうと、医療費や生活費が出せず、家族が困る場面が一気に増えてしまいます。

ここでは、認知症による口座凍結のリスクとその影響、そして今のうちにできる対策について、できるだけわかりやすくご紹介します。


■ なぜ口座が凍結されるの?

まず押さえておきたいのが、「なぜ認知症になると口座が凍結されてしまうのか?」という点。

銀行は、本人の判断能力が低下していると判断した場合、その人の財産を守る目的で口座を凍結することがあります。これは、詐欺や不正引き出しなどのリスクから本人を守るための措置でもあります。

ただし、どんなに善意の措置であっても、生活の現場では「口座が使えない」という事実がのしかかります。


■ 凍結された口座がもたらす生活への影響

1. 生活費・医療費が引き出せない…

たとえば、認知症の親の年金口座から生活費を出していた場合、口座が凍結されると突然お金が使えなくなってしまいます。

「毎月の介護施設の支払いどうしよう…」 「通院費用が払えない…」

こんな状況に直面した家族は、精神的にも経済的にも大きな負担を抱えることになります。

2. 年金口座が使えないと…

年金の振込自体は止まらないものの、凍結された口座に入金されても引き出すことができません。つまり、あっても使えない“動かないお金”が増えていくだけ。生活が年金頼りになっている高齢者家庭にとっては、死活問題です。


■ 事前にしておきたい5つの備え

では、そんな最悪の事態を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?大切なのは、“認知症になる前”に動くことです。

1. 家族信託の活用

家族信託とは、親の財産を信頼できる家族に託して管理・運用してもらう制度。たとえば、信託契約を結んでおけば、認知症が進行しても、家族が代わりに資産を使えるようになります。

ポイントは、「元気なうちに契約しておくこと」。認知症の診断が出てからでは遅いので、心配な方は早めに専門家に相談しておくと安心です。

2. 任意後見制度を知っておこう

こちらは、将来判断力が落ちたときのために、あらかじめ後見人を指定しておく制度。家庭裁判所に申し立てをしておけば、後見人が親の代わりに口座管理や契約手続きをしてくれます。

ただし、手続きには時間も費用もかかるため、こちらも早めの準備がカギです。

3. 金融機関の代理人制度

一部の銀行では、あらかじめ「この人なら代わりにお金を出し入れしてもいいですよ」という“代理人”を登録しておくことができます。

たとえば、親と一緒に銀行の窓口で代理人カードの発行手続きをしておけば、あとからあなたが代わりにATMで出金できるようになる場合もあります。

4. 財産管理契約の締結

これは弁護士など専門家と契約し、自分の財産の管理をお願いする制度です。家族信託と違って、本人の意思を尊重しつつ柔軟に対応できる点がメリット。

親がまだ元気なうちに、希望する内容をしっかり話し合っておくことが大切です。

5. 「うちは大丈夫」と思わず、早めに行動を

一番怖いのは、「うちの親はまだ元気だし、しばらくは大丈夫」と先延ばしにすること。

認知症はある日突然ではなく、気づかないうちに少しずつ進行します。何かトラブルが起きてからでは、家族も本人も苦しい思いをすることになります。


■ もし口座が凍結されたら?緊急時の対応

それでも、予期せぬタイミングで口座が凍結されてしまうこともあるでしょう。そんなときに慌てないために、次のような対応を知っておくと安心です。

1. まずは銀行に相談

凍結の理由や対応方法について、銀行の窓口で事情を説明しましょう。医療費や介護費の請求書があれば、一時的に出金を認めてもらえることもあります。

<用意するものの一例>

  • 医療費・介護費の請求書

  • 支払いが必要な生活費の明細

  • 本人の診断書や身分証

2. 成年後見制度を申請

どうしても口座が使えない場合は、家庭裁判所に「成年後見人の選任」を申請することも検討を。少し時間はかかりますが、法的に後見人となった人が、本人に代わってお金の管理をできるようになります。


■ 最後に〜大切な家族を守るために〜

認知症による口座凍結は、突然あなたの暮らしに襲いかかるかもしれない“生活インフラの停止”ともいえる事態です。

けれど、今のうちに少しだけ備えておくだけで、大切な親の生活も、あなた自身の生活も守ることができます。

「もしものときに困らないように」

今日、できることから一歩踏み出してみませんか?


もし「どこに相談すればいいかわからない」「うちのケースに合う対策は?」とお悩みであれば、お住まいの地域の社会福祉協議会や地域包括支援センターなどに相談してみると、きっと心強いアドバイスが得られるはずです。

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